こんにちは、ギタリストの浅見出です。
最近、改めてミシェル・カミロを聴き込んでおります。やっぱ最高だよね!ありゃ!
ギタリスト的にはもちろんトマティートとのデュオ作品、Spainで、これは本当に最高な名盤中の名盤なのですが、最近聴いているのは、
Michel Camilo
はい、まあ、これまた名盤ですね。オリジナルがとにかく素晴らしいのですが、全体を通じてとにかくものすごいグルーヴ。ミシェル・カミロって、結局のところモントゥーノのグルーヴがものすごいってところが最高なんですよね。超絶技巧だとか、リンカーンだとかアンソニーだとかエルネグロだとかってことじゃないのです(すべて最高だけど)。とにかくものすごいグルーヴ。これに尽きる。なのでブルーボッサなんかがものすごいことになっているわけです。
なんて思いながら最近改めて聴いていると、譜割りがまたすごいですね。ソロなんかちょっと信じられないような事になってる。けど、強靭な左手のおかげか、非常にわかりやすいですね。とにかくグルーヴ、なんですが、それにしても技のデパート。良く聴いているといろいろと面白いアイディア満載で楽しくて疲れる笑
ラテンジャズはソロのコード進行はそこまで複雑ではないことが多いのでリズミックなアプローチや面白いヴォイシングやインターヴァルが使われていることが多いですね。今回も聴いていたら面白いポリリズムなんかがゴロゴロしていて思わず巻き戻して聴き入ってしまうような場面が何度もありました。このアルバムは1988年なのでもう30年前ですが、2018年の現在、ジャズではもう5や7のポリリズムはかなり当たり前になりつつありますよね。てもそれでもこのアルバムは全然色褪せないです。
しかしポリリズムってのは面白いですね。頭で理解して、それを身体に入れていく作業がなかなか時間がかかるわけですが、入った時にはもう最高ですね。そしてテクニック的なものと違ってリズム的なものって漫画の必殺技みたいに、一度出来るようになると割りといつでも出来るようになる気がします。キープする練習みたいなのはそこまで必要ない。ポリリズム楽しいです。
このアルバムが30年経っても全然色褪せないのはやはり素晴らしいグルーヴゆえですね。そして今何回聴いても新鮮で新たな発見がある。
ビルエバンスやキースとか、ピアノにインスパイアされる事多いなぁ。