こんにちは、ギタリストの浅見出です。
今日から不定期でワタクシ、浅見出的な名盤紹介をしていこうかと思います。記念すべき第1回目はビル・エバンスの超名盤から!
Portrait in Jazz / Bill Evans
ブルーハーツが好きでギターを始めたワタクシなのですが、記念すべき第1回目はこのビル・エバンスをご紹介。まあ、最早紹介の必要すらない超名盤ですけどね。
当時音楽を勉強していく中でコードやスケールをほんのすこ~しだけかじり出していく中でジャズに興味を持ち始めた私が少しずつ聞いていく中で圧倒的なインパクトを受けたのがこのアルバムに入っている枯葉(Autumn Leaves)の演奏なのでした。
このポートレート・イン・ジャズと言うアルバムは全て美しいのですが、中でもやはり枯葉は別格で、歴史的名演としてとても有名なのですが、当時ハタチ前の私も完全にノックアウトされたのでした。
イントロのクラシカルな雰囲気(当時は雰囲気だけで何が起こっているのか全然分からなかった)、テーマが始まった瞬間のビル・エバンスのピアノとスコット・ラファロのベースのコール・アンド・レスポンス(やはり当時はドラムのポール・モチアンまで含めた掛け合いだとは気づかなかった笑)、いきなり始まるベースソロ、その物凄いフレーズと、合いの手で入る信じられないピアノのフレーズ。そしてもちろん、ピアノソロが始まってギアが入ったかのような美しいライドシンバルとウォーキング。
どこを切り取っても本当に美しくて、それでいてとてもグルーヴしているこの演奏。当時は雰囲気だけに圧倒されて何が起こっていはのかほとんど理解していなかったのですが(今もどこまで理解出来ているのやら、とも思うのですけど)、とにかく圧倒されてこれは何か凄い演奏だ、凄いアルバムだと思った直感だけはどうも正しかったようで、いまだに何度も聴きかえすわけです。まあ、名盤なのはもうとっくに歴史が証明していたわけですけど、あくまでワタクシ的に、ね。
枯葉の事ばかり書いていますが、実際のところはこのアルバム全てがこのクレバーでリリカルな雰囲気に包まれていて、一曲目のCome rain or come shineからオリジナルのPeri’s ScopeやBlue in greenに至るまで全て最高です。選曲も全て良いし、何よりやはりスコット・ラファロのベースが私は好きなんですよね。中でもこのアルバムでのスコット・ラファロは最高。このトリオは本当に好きだなぁ。
これでばっちりビル・エバンスにはまった私は後にこのラファロとのトリオをはじめ、ギタリストなら絶対!なジム・ホールとのデュオなどいろいろと聴いていくのでした。