みなさんこんにちは、市川市の浅見音楽教室、ギター・ウクレレ・トレス講師の浅見出です。
早いものでこの「初歩からの音楽理論講座」も第三十回、内容もメロディックマイナースケールまでいき主要なメジャースケールとマイナースケールまで網羅出来ました。
まだまだ各コード進行の分析やコード進行、ケーデンスやコードのテンション・ノートにコードスケール、モードの事なとなど色々あるのですが、ひとまずこの講座はここまでで最終回にしようと思います。
ではでは、最終回!はじまるよー!
ハーモニックマイナースケールでV7が出るのは分かったけど、スケールの6番目と7番目が増2度と離れ過ぎててちょっと使いづらいからそこも変えて滑らかにしよう!と、いったメロディックマイナースケール。
Aハーモニックマイナースケールの、
ABCDEFG#
この、FとG#が確かに増2度なのでF音をシャープさせて、
ABCDEF#G#
これでEとF#は長2度、F#とG#も長2度。
Aメロディックマイナースケールの出来上がり!でした。
このメロディックマイナースケール、実はAメジャースケールの、
ABC#DEF#G#
これと1音違い、しかもその1音はメジャーとマイナーを分ける3度の音のみでした。
さて、前置きが長くなりましたが、もちろん今回も他のキーで見てみましょう!
例えば、
Dメロディックマイナースケールの場合。
DナチュラルマイナースケールのDEFGAB♭C
の、7番目をシャープしたDハーモニックマイナースケール
DEFGAB♭C#
これの、6番目もシャープして、
DEFGABC#
これでDメロディックマイナースケールの出来上がり。ちなみにメロディックマイナーの恩恵、IV7は、
G7
ですね。
他にも。例えば、Bメロディックマイナースケール。
BナチュラルマイナースケールのBC#DEF#GAの7番目をシャープして、
BC#DEF#GA#
このBハーモニックマイナースケールの6番目もシャープして、
BC#DEF#G#A#
これで、Bメロディックマイナースケールの出来上がり。IV7はもちろん4番目の音のセブンスコードなので、
E7
に、なりますね。
他にも。
Cメロディックマイナースケールは、
Cメジャースケールが、
CDEFGAB
これの3番目の音だけをフラットさせて、
CDE♭FGAB
これで、Cメロディックマイナースケール。IV7は、
F7
このように、メジャースケールの3番目をフラットさせる方が簡単な場合も良くあります。どちらから考えてももちろん良いですので得意な方でやって下さいね。
さて、全三十回の音楽理論講座いかがでしたでしょうか。コード自体もハーモニックマイナーやメロディックマイナースケールから派生するコードはポップスで広く使われているもの以外は触れずにいったり、まだまだまだまだ、色々な事がありますが、「初歩」と名のつくのはここまででじゅうぶん過ぎる程だと思います。
より突っ込んだ内容や文章だけでは分かりづらい事なんかはレッスンで補完しておりますので、宜しければお問い合わせ下さいね。
それでは、初歩からの音楽理論講座はひとまずここまで!
また新たな講座等発表する事もあると思いますので引き続き当ブログをお楽しみに。
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